**片脚立位でのスクワットができない=中殿筋筋力不足?
それ、本当に正しいのか
よくある説明:「中殿筋が弱いから片脚で安定しない」
片脚立位でのスクワットができない。
膝が内側に入る、骨盤が落ちる、体幹がブレる。
この現象に対して、現場や教科書レベルではほぼ決まって
「中殿筋の筋力不足」
という説明がなされる。
確かに中殿筋は、
片脚支持
骨盤の水平保持
股関節外転・安定
に関与する重要な筋である。
しかし、それだけで説明がつくなら、話はここまで単純ではない。
違和感①:筋力テストでは問題ない人が多い
実際の現場では、
側臥位での外転テストは問題なし
セラバンドでも十分な抵抗に耐えられる
両脚スクワットやヒップアブダクションは問題ない
それにもかかわらず、
片脚立位スクワットになると急に崩れる
というケースが非常に多い。
もし本当に「筋力」だけの問題であれば、
これほどの乖離は起こらない。
違和感②:できないのは“筋力発揮の場面”だけ
片脚スクワットができない人の多くは、
日常生活で歩けている
片脚支持自体は取れる
階段昇降も可能
つまり、
中殿筋がまったく使えていないわけではない。
問題が出るのは、
「重心移動」「沈み込み」「制御しながら動く」
という動的・協調的な場面である。
視点を変える:片脚スクワットは“筋力テスト”ではない
片脚立位でのスクワットは、
骨盤
股関節
膝
足部
体幹
が同時に、かつ連続的に制御される課題である。
ここで問われているのは、
どの筋が強いか
ではなく
どの順序で、どのタイミングで使えるか
という運動制御の問題。
実際に破綻しやすいポイント(ヒント)
詳細は動画で解説するが、
片脚スクワットができない人に共通しやすいのは以下。
骨盤が「支持脚側に乗り切れていない」
股関節中心(大腿骨頭)が安定しない
足部からの支持・感覚入力が弱い
膝・股関節を“同時に曲げる”制御ができない
中殿筋が使えないのではなく、使う順番が遅い
つまり、
問題は中殿筋そのものではなく、
中殿筋が働く“前段階”にあることが多い。
「鍛える前に、成立条件を整える」という視点
片脚スクワットは、
筋トレ種目
ではなく
姿勢制御・重心制御・運動学習の評価動作
として見るべきである。
この前提を無視して
「中殿筋を鍛えましょう」
だけを繰り返すと、
いつまでも動作は変わらない
代償パターンだけが強化される
という結果になりやすい。
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