片脚スクワットができないのはなぜなのか






**片脚立位でのスクワットができない=中殿筋筋力不足?


それ、本当に正しいのか







よくある説明:「中殿筋が弱いから片脚で安定しない」


片脚立位でのスクワットができない。
膝が内側に入る、骨盤が落ちる、体幹がブレる。


この現象に対して、現場や教科書レベルではほぼ決まって
「中殿筋の筋力不足」
という説明がなされる。


確かに中殿筋は、





  • 片脚支持




  • 骨盤の水平保持




  • 股関節外転・安定




に関与する重要な筋である。
しかし、それだけで説明がつくなら、話はここまで単純ではない。







違和感①:筋力テストでは問題ない人が多い


実際の現場では、





  • 側臥位での外転テストは問題なし




  • セラバンドでも十分な抵抗に耐えられる




  • 両脚スクワットやヒップアブダクションは問題ない




それにもかかわらず、
片脚立位スクワットになると急に崩れる
というケースが非常に多い。


もし本当に「筋力」だけの問題であれば、
これほどの乖離は起こらない。







違和感②:できないのは“筋力発揮の場面”だけ


片脚スクワットができない人の多くは、





  • 日常生活で歩けている




  • 片脚支持自体は取れる




  • 階段昇降も可能




つまり、
中殿筋がまったく使えていないわけではない。


問題が出るのは、
「重心移動」「沈み込み」「制御しながら動く」
という動的・協調的な場面である。







視点を変える:片脚スクワットは“筋力テスト”ではない


片脚立位でのスクワットは、





  • 骨盤




  • 股関節







  • 足部




  • 体幹




同時に、かつ連続的に制御される課題である。


ここで問われているのは、





  • どの筋が強いか
    ではなく




  • どの順序で、どのタイミングで使えるか




という運動制御の問題







実際に破綻しやすいポイント(ヒント)


詳細は動画で解説するが、
片脚スクワットができない人に共通しやすいのは以下。





  • 骨盤が「支持脚側に乗り切れていない」




  • 股関節中心(大腿骨頭)が安定しない




  • 足部からの支持・感覚入力が弱い




  • 膝・股関節を“同時に曲げる”制御ができない




  • 中殿筋が使えないのではなく、使う順番が遅い




つまり、
問題は中殿筋そのものではなく、
中殿筋が働く“前段階”にあることが多い。







「鍛える前に、成立条件を整える」という視点


片脚スクワットは、





  • 筋トレ種目
    ではなく




  • 姿勢制御・重心制御・運動学習の評価動作




として見るべきである。


この前提を無視して
「中殿筋を鍛えましょう」
だけを繰り返すと、





  • いつまでも動作は変わらない




  • 代償パターンだけが強化される




という結果になりやすい。

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